「歴史と経済の交差点から森林の公益的機能を考える」
配信期間 6月20日(火)~7月1日(土)
公共政策学部 教授 桂 明宏
「治山治水」という言葉に象徴されるように、森林には洪水緩和機能や表土侵食防止機能などの重要な公益的機能があります。それゆえ、森林は「緑のダム」とも呼ばれています。また、森林にはCO2を吸収し酸素を放出するという生命にとって不可欠の役割を果たしています。このように多様な公益的機能をもつ森林ですが、歴史的には様々な社会経済要因が公益的機能の発揮を妨げてきました。 本講では、太平洋戦争と森林の関係を例に取り、森林の公益的機能の役割を考えてみました。