「京都名物の松茸-近世から近代の歴史と展開-」
配信期間 11月16日(木)~11月27日(月)
文学部歴史学科 教授 東 昇
京都の名物と聞いて、何を思い出しますか。西陣織、宇治茶、京菓子など、いろいろありますが、実は、近世から近代にかけて、京都は松茸の一大産地でした。近世では、龍安寺山や稲荷山の松茸が優品とされ、明治後半には生産量が日本一となり、質量ともに最高の評価を得ました。また、近世には霊元上皇が松茸狩りを楽しみ、近代には京都への旅人が松茸攻めにあっています。そして、名物松茸を維持するために、洛北・丹波では松茸山の管理・経営に尽力しています。京都名物松茸の歴史を、様々な史料から紹介しました。