①『イギリスに行った日本人留学生は府知事となった!―薩摩藩士の中井弘が体験した英国留学とその後のキャリアと日本への貢献―』
配信期間:2020年11月30日(月)~12月6日(日)
文学部 准教授 山口 エレノア(やまぐち えれのあ)
今の時代では殆ど誰でも留学体験ができます。コストは高いこともありますが、多くの日本人は留学を経験し、海外旅行も簡単にできるようになりましたが、約150年前までは簡単にはできませんでした。薩摩藩士である中井弘は1866年に初めて英国へ旅し、半年の帰国後は明治新政府の外国事務局で働き出しました。他界する前に京都府知事まで出世した彼の、日英関係史のヒーローとして、外務省の太鼓持ちとして、明治時代の奇傑や文人としてのストーリーを検討し、どのように日本や京都に貢献したかを本講座にて考察していきました。