【受託事業】精華町「次期総合計画策定に向けたICT活用による小学生の意見聴取事業」実施報告

精華町の新しい第6次総合計画の策定にあたり、次世代を担う子どもの意見を聴き、計画に反映させる事業の一環として、精華町立山田荘小学校4年生(45名)を対象に、11月の「総合的な学習の時間」(計6回)を利用して、タブレット端末を活用した「まちあるき」と「地域情報の編集・発信」を行うワークショップを行いました。

まず、事前学習では、川勝健志センター長(公共政策学部)、上杉和央統括マネージャー(文学部)、鈴木コーディネーター、青木和人氏(Code for 山城代表・本学非常勤講師)が、講師および進行役をつとめ、「地図の見方を知ろう」「お宝さがしのヒント」「タブレット端末でデジタル地図を作ろう」をテーマにした授業を行いました。

まちあるき当日は、本学学生7名(文学部歴史学科文化遺産コース)が事前に地域をあるいて作成した「まちあるきマップ」を参考にして、山田荘小学校の児童が8グループに分かれて各地区を歩き、同行する本学学生(11名)が「気になる」風景や場所、仏像や石碑、水門を、撮影・記録しました。その後の事後学習で、お宝に解説文をつけて、タブレット端末を使ってお宝マップを完成させました。最終回の発表会では、町長や教育長も授業を見学し、児童の発表に耳を傾けていただきました。 児童が選んだお宝は、ユニークな発想のものが多くあり、児童がこれから残していきたい・大切にしたいものをグループ学習を通じて探すプロセスを通じて、大人や本学学生も、地域の価値を再発見する機会となりました。なお、お宝マップは、本学卒業生のイラストレーターの協力を得て作成した山田荘小学校区のオリジナルイラストをベースにし、位置情報(GPS)と連動したイラスト地図のプラットフォーム Stroly上に公開しています(現在は、児童と保護者、事業関係者の限定公開となっています)。

実施:精華町・京都府立大学協力:精華町立山田荘小学校・精華町ふるさと案内人の会・Code for 山城受託事業:2021年度精華町次期総合計画策定支援 「次期総合計画策定に向けたICT活用による小学生の意見聴取事業」