開催報告【2022年度ACTR】 成果報告会「与謝野町温江地区の棚田における土壌と稲の関係」

京都府立大学ACTR成果報告会「与謝野町温江地区の棚田における土壌と稲の関係 」

研究代表者:生命環境科学研究科 中尾 淳 准教授

12/20(火)に、中尾先生の研究グループによるACTR成果報告会が開催されました。

与謝野町・福知山市・宮津市にまたがる大江山連峰は、世界的にも珍しい蛇紋岩で構成される岩帯であり、蛇紋岩地帯で生育された米は高品質であるとされてきましたが、その科学的根拠は未だ明らかになっていません。

そこで、中尾先生を始めとする研究グループで、与謝野町温江地区の「まさ農園」をフィールドとして、土壌と稲の関係について調査研究をされています。

今回のACTR成果報告会では、地温と地質(蛇紋岩・花崗岩)の違いが稲の品質にどのような影響を与えるのかという観点での調査研究や、蛇紋岩の影響を受けた土壌から稲がミネラルをどのように吸収しているのかという観点での調査研究の成果が報告されました。

会場では、まさ農園の方々、与謝野町農林課のご担当者、府大の研究者や学生等で、意見交換や質疑応答などが活発に行われ、今後の研究のヒントとなるようなアイデアもあり、たいへん盛況な様子でした。

蛇紋岩という特殊な土壌が稲に与える影響について、今後の研究に期待が高まります。

※京都府立大学ACTR(地域貢献型特別研究 ) は、京都府内の地域振興や 産業・文化の発展などに貢献することを目的とした調査研究活動です。