【ACTR成果の活用】宮津・天橋立「三上家と茶屋町-カール・ヴァルザーとベルンハルト・ケラーマンの旅―」

ACTR成果の活用として、宮津・天橋立「三上家と茶屋町-カール・ヴァルザーとベルンハルト・ケラーマンの旅―」が制作・公開されました。

研究代表者:生命環境科学 研究科 松田 法子 准教授

【概要】

明治41年(1908)、ドイツの人気小説家、ベルンハルト・ケラーマンと、スイス人画家のカール・ヴァルザーが来日しました。彼らは日本各地を旅しましたが、京都府の海のまち・宮津を最も気にいったようです。彼らは、まちの素朴な美しさや情緒、風俗などに、強く惹き付けられます。二人は宮津のまちの思い出を、『さっさよやっさ 日本の踊り(原語:Sassa yo Yassa. Japanische Tänze)』、『日本散策記(原語:Ein Spaziergang in Japan)』という本に残しました。

ヴァルザーが描いた宮津の町のスケッチや水彩画の数々は、現在スイスの美術館などに所蔵されています。そこからは、100年以上前の宮津のまちや人々の様子が香り立つようです。特に茶屋町の芸舞妓らによる芸能は、ヴァルザーとケラーマンの目を捉えて離しませんでした。作品の描写対象をこの度調査したところ、ヴァルザーは城下屈指の商家、三上家も訪れていたことがわかり、当時も今も変わらない三上家の庭園を描いた水彩画が残されています。

ベルンハルト・ケラーマンと、カール・ヴァルザー。

明治時代に宮津を訪れた二人の外国人の足跡を辿りつつ、往時の宮津の情緒や風情を感じることができる動画を、宮津市が松田法子准教授の協力を得て作成されました。どうぞご覧ください。

【関連情報】

ケラーマンは、芸舞妓の踊りのほか、浮太鼓や太刀振りといった祭りの芸能についても、その所作を作品で詳細に記しています。以下のサイトに関連動画がアップされていますのでぜひ合わせてご覧ください。

YouTubeチャンネル 海の京都(京都府地域文化活性化協議会事務局)リンク

  • 【海の京都】ケラーマンが愛した宮津(ダイジェスト版)
  • 【海の京都】ケラーマンが愛した宮津(ロング版)
  • 【海の京都】ケラーマンが愛した宮津の踊り(Ⅰ)宮津おどり
  • 【海の京都】ケラーマンが愛した宮津の踊り(Ⅱ)宮津祭の浮き太鼓
  • 【海の京都】ケラーマンが愛した宮津の踊り(Ⅲ)籠神社葵祭の太刀振り

 

※以上5本は宮津市が松田法子准教授の協力を得て制作されたものです。