開催報告【2023年度ACTR】 中間報告会「戦争の記憶の記録化と次世代への継承の仕組み構築」

京都府立大学ACTR中間報告会「戦争の記憶の記録化と次世代への継承の仕組み構築」

研究代表者:文学部 歴史学科 上杉 和央 准教授

12/13(水)に、上杉先生の研究グループによるACTR中間報告会を担当者向けにオンラインで開催し、北部地域の自治体関係者・文化資料館の方々が参加されました。

今回のACTR中間報告会では、歴史学科の学生が京都府北部地域に在住している沖縄戦での戦没者遺族より聞き取りした調査内容の発表を行いました。戦時中の手記や手紙、写真などの貴重な資料をあわせて戦没者の遺族からヒアリングした内容を報告しました。

また、研究として、京都府出身の戦没者を沖縄県のマップ上にプロットすることで戦死した場所・時期・京都府の出身地ごとの分類化により、戦没者の可視化を考えています。終戦に近づく1945年の6月頃に南部で戦死者が多くなる等、歴史的背景も推測できるものになっております。

報告会の感想として、参加者から若い世代に向けた平和学習でも活用できる有意義な研究になると期待を寄せる意見がありました。

これからは京都市以南でも調査地域を広めていく予定です。

※京都府立大学ACTR(地域貢献型特別研究 ) は、京都府内の地域振興や 産業・文化の発展などに貢献することを目的とした調査研究活動です。