研究テーマ:地域森林資源の搬出と流通の促進に向けた林業DX京都モデルの構築
研究代表者:生命環境科学研究科 神代 圭輔 准教授
11月30日に、京都府森林組合連合会 京都木材流通センター(綾部ストックヤード)で、ACTRにて開発された「木材検収アプリ」と「強度推定アプリ」の実演を見学させていただき、アプリの活用方法や、京都府内の木材流通システム等を丁寧に説明いただきました。
取材の内容を、当センターのデーターサイエンスアドバイザーの岩﨑雅史准教授(生命環境科学研究科)に動画を作成いただきました。
非常にわかりやすい動画に、仕上がってますので是非ご覧ください。
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木材は、大まかに①木材生産→②木材加工→③木材利用という流れで流通します。この間に、何度も行われる木材検収は、全て人の手で行われていますが、木材検収アプリを使うことで、木材の直径と本数が瞬時に正確に計測可能になるとのことです。原木流通情報の共有と検収作業の大幅な省力化が期待できます。
また、木材の強度は、「②木材加工」の段階で製材・乾燥後にしか分かりませんでしたが、強度推定アプリを使うことで、「①木材生産」の段階である原木の状態で、加工後の木材の強度が推定可能になるとのことです。これまで、原木の段階では加工後の木材の強度は分からなかったため、原木の取引は、強度の高低では価格差がなく、見た目の判断からのみで価格が決められていました。強度推定アプリを使い、利用者のニーズに合わせた原木の供給が行えることによって、木材強度の高低を価格に反映することが可能になります。
現在は、これらの技術の社会実装に向けた運用方法等について、京都の実情に合う木材流通の在り方も含めて検討されているとのことでした。この日も、これらの技術の社会実装に向けて、関係者間での打合せをされていました。林業DX京都モデルの構築への期待が高まります。
撮影いただいた岩﨑雅史准教授(生命環境科学研究科)のインスタグラムの投稿▼
https://www.instagram.com/reel/C0ifsBQtYj8/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=ODhhZWM5NmIwOQ==