開催報告【2023年度ACTR】 成果報告会:大江山連峰の地質と地形を生かした自然循環農業の町づくり

ACTR成果報告会「大江山連峰の地質と地形を生かした自然循環農業の町づくり」

研究代表者:生命環境科学研究科 中尾 淳 准教授

3/1(金)に総合地球環境学研究所講演室にて中尾先生の研究グループによるACTR成果報告会が開催されました。

与謝野町・福知山市・宮津市にまたがる大江山連峰は、世界的にも珍しい蛇紋岩で構成される岩帯であり、蛇紋岩地帯で生育された米は高品質であるとされてきました。中尾先生を始めとする研究グループは、与謝野町温江地区の「まさ農園」をフィールドとして、土壌と稲の関係について、2年間調査研究をされています。

今回のACTR成果報告会では、主に蛇紋岩が稲の品質にどのような影響を与えるのかという観点で多地点での比較調査研究、玄武岩を散布した地域と無散布地域の比較によるCo2隔離効果、収量と良食味の変化という観点の調査研究の2つの成果が報告されました。

美味しくて環境にも優しいお米の価値は、まさしく与謝野町が掲げる循環型農業の象徴であり、ますます今後の研究に期待が寄せられます。

会場では、まさ農園の方々も来られており、関係者の方々から意見交換や質疑応答などが活発に行われ、たいへん盛況な様子でした。

※京都府立大学ACTR(地域貢献型特別研究 ) は、京都府内の地域振興や 産業・文化の発展などに貢献することを目的とした調査研究活動です。