テーマ「地縁コミュニティと新しいコミュニティをつなぐ場のデザイン」
4年目を迎える「まちづくり人材育成プログラムー場づくりLaboー」は、自治体職員や地域づくりにかかわる実践者を対象に、住民主体のまちづくりの現場を訪問し、「地域づくり」を問い直す合宿型のプログラムです。
今回のフィールドは、京都府北部与謝野町の大江山のふもと、温江(あつえ)にある人気の宿泊施設「かや山の家」。自治会に代表される「地縁」コミュニティと移住者がつくる「新しい」コミュニティをつなぐ拠点になっています。
今回のテーマは、「地縁」コミュニティと「新しい」コミュニティをつなぐ場のデザイン。「かや山の家」が「人と人をつなぐためにどのような役割を果たしてきたのか?」「地域の価値を誰がどのようにつくっているのか?」を問いとして、地域住民への聞き取り、参加者同士のディスカッション、場づくりのデザイン演習を通じて、「場づくり」の考え方の整理を行います。
こんな方におすすめ
- 自治会・町内会のような地縁型のコミュニティと、移住者がつくるテーマ型のコミュニティとの良い関係のあり方を知りたい
- 「関係人口」という概念の活かし方を知りたい
- 地域住民との対話の手法と心構えを体験したい
- 大学の研究者と一緒に、わがまちのプランをブラッシュアップしたい
内容
日程
- 【1泊2日】10/5(土)11:30~10/6(日) 15:30 現地集合・現地解散。 ※最寄り駅からの送迎が必要な場合はご相談下さい。
会場
- かや山の家 与謝野町温江1401
対象と定員
- まちづくりや地域づくりに取り組む、自治体職員、NPOや地域運営組織の実践者、支援者等(実務経験は問いません)。
- 聞き取りや演習などに意欲的を持つ方
- 15名程度
※締切 9/27(金) 先着順
参加費
- プログラム参加費:無料 ※宿泊なしの場合は、食費のみ。
- 宿泊費・食費の実費 15,000円(税込み) (1泊4食:ワンドリンクつき) 昼食2回、朝食1回、夕食1回
宿泊 ※宿泊なしでの参加も可能です
- かや山の家は8部屋と部屋数が限られています。相部屋で一部屋あたり2~3人です。
- 風呂(シャワーあり)は2か所あり、時間制で割り振ります。
交通経路(最寄り駅からの送迎を希望する場合)
- 大阪・京都市内から、与謝野町へのJR・丹後鉄道の列車、長距離バスの乗り継ぎは下記を参照ください。
https://www.town.yosano.lg.jp/life/local-transportation/jikokuhyo/
プログラム
※内容は変更する場合があります。ご了承ください。
1日目:10/5(土) 11:30~20:00 一日目:「地縁コミュニティ」と「かや山の家」
(鉄道の場合 11:00 に丹後鉄道 与謝野駅 集合)
- 11:30 ・かや山の家 集合
- 11:40 ・ランチセッション「プログラムのねらいの説明」
- 12:00 ・昼食
- 13:00〜 ・セッション1: 地域住民へのインタビュー
- ・セッション2: 青木博さん(かや山の家 )とのQ&A
- ・セッション3: 参加者同士のディスカッション
- 18:00~20:00 ・夕食(コース料理)・懇親会
- 20:00 ・終了
2日目:10/6(日)9:00~15:30 二日目:「新しいコミュニティ」と「かや山の家」
- 7:00~ ・朝食
- 9:00~ ・セッション4:移住者/Uターン者とのトーク 江種理榮子さん(e.g.u)、関祥汰さん・関咲季さん(コモレビレッジタンゴ)
- 12:00~ ・昼食
- 13:00~ ・セッション5:場づくりデザイン演習「自身の組織や地域で生かすプランニング」
- ・モデレーターのフィードバック
- 15:00 ・終了
- 15:30 ・解散
かや山の家
与謝野町の加悦(かや)にある温江(あつえ)区はの人口は約530人。大江山連峰を背景に棚田が広がり、住民が植えた2キロにも渡る桜並木がシンボルロードともなっている自然豊かな地域。「かや山の家」は、1978年に京都府の施設として開設。2009年に与謝野町が譲り受け、その後、温江区が運営を続けてきましたが施設の老朽化に直面。「施設を継続させたい」と願う5人ほどが、2017年に株式会社かや山の家運営委員会を立ち上げて再スタート。2021年には全面リノベーションを行い、地元産の食材やクラフトビールを味わうことができる食堂も人気です。
また、丹後地方全体のアーティストによる展示会やイベントの開催、与謝野町役場の事業「産後リフレッシュ事業」への企画協力、山の家に隣接するツリーキャンプ場の設置支援など、宿泊施設の機能を活用したウェルネス事業や丹後全域でのネットワークのハブ(中核)ともなっています。
2023年6月にはかや山の家の前に、1日一組のツリーキャンプ場「コモレビレッジタンゴ」がオープン。運営は、関祥汰さん(北海道出身)と関咲季さん(温江出身)の若いカップルが行っている。
【温江のスピーカー】
青木 博さん(かや山の家 支配人 兼 料理人/(株)かや山の家運営委員会 代表取締役) 温江区出身。海外でのバックパッカー、都市圏での飲食店や接客などのサービス業に従事。2014年、子育て環境を考え、地元の与謝野町にUターンし、丹後地域のレストランで3年ほど料理人として勤務し、かや山の家のリニューアルにあわせて、支配人 兼 料理長に就任。
江種 里栄子さん (e.g.u.)
写真引用:与謝野町観光協会
地域おこし協力隊として京都市内から与謝野町に移住。任期終了後は、個人事業主として活動を開始。丹後地域をはじめとした各地のイベントで、Egu Cafeモバイルカフェを出店している。現在、温江区にある自宅をリノベーションし、人が集まることができる場を作っている。
【京都府立大学のモデレーター】
上杉和央(文学部准教授・京都地域未来創造センター副センター長)専門は歴史地理学、文化景観学。日本の景観史に関する研究および文化的景観の調査と保存活用についての研究と実践をおこなっている。京都府北部では、京丹後市や舞鶴市、宮津市で、文化財保存活用と地域づくりや文化財景観に関わる調査研究、実践活動に取り組んでいる。
川勝 健志(公共政策学部教授)専門は財政学、環境経済学。 持続可能な地域づくりに取り組む国内外のまちや地域を調査して回り、地域に暮らす人たちの生活の質を高める政策やそれを支える税財政システム、住民自治のあり方にについて研究。
鈴木暁子(京都地域未来創造センターコーディネーター)専門は多文化共生論、コミュニティガバナンス論、ソーシャルイノベーション実践。2015年4月からコーディネーターをつとめ、研究と実践との往還を試みている。
問合せ・申込
申込
- 下記のGoogle申込フォームから申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1Sg5bT-1jjnP4r2RLMu7ubXeYwQJSbxAOg-t7MB5YrV4/edit - ①氏名 ②勤務先 ③勤務先の電話番号 ④携帯電話番号(確実に連絡が取れる番号) ⑤メールアドレス ⑥交通手段 ⑦食事の希望(アレルギーなど) ⑧質問等
- 申し込み後、平日2-3日たっても返信がない場合は、事務局へ問い合わせをお願いします。
参加費支払い
- 当日、各自で、現金または各種クレジットカード、電子マネーで、「かや山の家」に支払いをお願いします。
問い合わせ先
- 京都府立大学 京都地域未来創造センター (担当:鈴木暁子(コーディネーター))
- 〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町1-5
- TEL:075-703-5390 mail: kirpinfo@kpu.ac.jp
フライヤー
2023年度の場づくり Laboの会場(かや山の家)の映像です。
2022年度の場づくり Labo in 南山城村 の映像です。