【共催事業報告】ふれデミックカフェ with京都府立大学×産総研
京都リサーチパーク主催のふれデミックカフェは、研究内容について観客参加型でディスカッションを行うサイエンスカフェ形式のイベントです。当センターは共催として企画協力を行っています。
今回は、関西におけるイノベーション創出を目指す新たな連携拠点「産総研・関経連うめきたサイト」との共同企画として、ゲノムをテーマに2拠点での同時中継で開催されました。
本学からは、福島 敦史 教授(京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 植物ゲノム情報学研究室)が登壇しました。
【当日の案内】
https://www.krp.co.jp/furedemic/detail/4766.html
【当日の様子】
生命環境科学研究科の福島敦史先生が「植物ゲノム情報のいまとこれから」というタイトルで講演されました。
ゲノムとは生物の遺伝子情報の集合を意味する言葉であり、生物の設計図などとも言われています。福島先生のお話は、そんなゲノムについての基礎から最先端の話題まで、門外漢でもゲノム研究の魅力が理解できる内容でした。
21世紀初頭からの技術発展のおかげでゲノムの読み取りは難しくないとのことですが、ゲノムの機能面の解析は依然として難しく、研究が進んでいるシロイヌナズナでさえ、その解明度は3割程度とのこと。植物すべてとなると1%にも満たないとのことで、想像以上にまだまだ未知の世界が広がっていることに驚きました。また、ゲノム研究で解析された情報はデータベースに蓄積され、それらはゲノム研究者間で共有されているなど情報化がかなり進んでいる点や、最近のゲノム研究はデータベースに基づくデータ解析がスタートになるという点にもビックリしました。 (センター長:岩崎雅史)
福島先生は、直近の研究で植物のストレス応答遺伝子を可視化するアプリを開発されていますので、興味のある方は以下のページもご覧ください。
https://www.kpu.ac.jp/news/kenkyuuseika0325/