【地域貢献型特別研究(ACTR)活動報告】
「着地型観光の推進による地域経済の発展ー井手町における着地型観光の現状分析と今後の展開」
研究代表者:公共政策学部 岩松 義秀 客員准教授
本研究は、井手町の地域資源を掘り起こし、観光消費額増加に資するコンテンツ、交通手段、情報発信について、デジタルマーケティングとデータサイエンスを活用した文理融合型アプローチで分析することを目的としています。地域資源に乏しい条件不利地区での着地型観光成功に向けた、学際的でチャレンジングな試みとして意義があります。
現状分析として、観光資源の魅力や活用方法の未整理、テオテラスいで等の情報発信不足、そして飲食・宿泊機能の魅力や絶対数不足が課題です。特に、駅から観光地への二次交通の欠如は、周遊を促す上での根本的な課題となっています。
今後の展開として、ホタルや田園風景などの自然資源、企業の高い技術力を活かした産業観光、異業種連携による新価値創造を通じて、テーマ性・ストーリー性のある新たなコンテンツを創出します。また、空き家を活用した「まちやど」による宿泊機能の強化や、「お茶と歴史文化を巡る旅」のような広域周遊ルートの造成、レンタサイクルや電動マイクロモビリティの導入による二次交通の整備を検討し、井手町の地域経済発展と活性化を目指します。



