スマホで丸太の強度を推定し、サプライチェーン最適化に挑戦!
ICTを活用した地域森林資源の循環に向けて、京都府内全域で社会実装が進んでいます
京都府内では、森林資源が充実する一方、府産木材の供給量は需要に対して十分とは言えず、生産量の増加と安定した需給体制の構築が課題となっています。 そこで、木材生産(川上)から加工・利用(川下)までをつなぐ、ICTを活用した地域森林資源サプライチェーン(SC)モデルの構築を目指し、京都府森林技術センターや関係機関と連携し研究を進めています。
木材は自然素材であるため、製材・乾燥後にはじめて強度が把握できることが多く、丸太取引では強度情報が十分に活かされにくいという課題があります。本研究では、京都府森林技術センターと開発したスマートフォンにより強度を推定するアプリを活用し、丸太段階から強度情報を見える化することで、需要(求められる強度性能)に合わせた供給や適材適所の利用につなげます。
今回、府内のJAS製材工場の協力を得て、府内で建築中の小中一貫校に使用される実際の丸太を対象に強度測定を行い、歩留まり向上効果等の実証調査を実施しました。
実証の結果、アプリ活用が丸太調達本数の削減や、用途に応じた木材利用に有効と考えられました。今後は、強度情報の共有方法や運用面も含め、地域の実情に合った社会実装のあり方を関係者とともに検討し、SC京都モデルの具体化を進めます。
京都府立大学地域貢献型特別研究(府大ACTR)「地域森林資源サプライチェーン京都モデルの社会実装研究」(研究代表者:神代圭輔 准教授/生命環境科学研究科)

▶丸太の強度測定の様子
(丸太を叩いた時の固有振動数をスマホで計測し、強度を推定します)
▶製材(一次加工)の様子
(乾燥・仕上げ加工を経て、製材品段階の強度を測定しています)
▶製材後の打合せ・ヒアリングの様子


