府内有害鳥獣肉の機能性探索とその有効利用

研究活動の要約

京都府下の,農作物を主な産業としている市町村では,有害鳥獣による被害が年々深刻になりつつあります。中でもシカによる被害が最も多く,平成24年度における農林水産省の統計では,全国で約80億円にのぼります。主な対策としては,狩猟による駆除が効果的であり,それを促進するためにも駆除後シカ肉の有効的な利用が求められています。そこで今回は,シカ肉中のイミダゾールジペプチド(IDP)に注目しました。IDPにはカルノシン,アンセリンおよびバレニンが分類され,抗ストレス作用などが報告されています。IDPはニワトリ胸肉などに豊富に含まれることが報告されていますが,ニホンジカ肉に関する報告はありません。本研究では,京都府内で駆除されたシカ肉の付加価値を高めることを目的に,同府内でニホンジカ肉に含まれるIDP濃度を測定するとともに,シカ肉から抽出したエキスを健常マウスに長期的に投与することで,行動に変化が生じるかを評価しました。さらに,シカの肉部位間のIDP以外の機能性成分含有量を網羅的に解析するためにメタボローム解析を実施しました。

採択年2014
対象地域宇治田原町
種類
キィワード
ファイル府内有害鳥獣肉の機能性探索とその有効利用 (PDF, 308 KB)