研究活動の要約
本研究は,コウゾの有効利用としての,環境浄化材への応用を目指したものである。
京都府の無形文化財である黒谷和紙,この原料として利用されてきた綾部市白道路の楮(コウゾ)。和紙製作には,コウゾ外皮が用いられる一方で,コウゾ芯は廃棄,あるいは燃料としての利用しか無かった。しかし,コウゾ芯は実にきれいな構造をしており,気孔率も高く,これを炭にして利用できないか?ということを勘案した。結果,600度で焼成することにより,コウゾ芯の優れた構造を維持して炭化でき,悪臭成分に対する捕捉能を示した。また,現地での生産に関しても一定の成果を得た。
これにより,コウゾ栽培の活性化と黒谷和紙での利用拡大を図ることに道を得た。
採択年 | 2014 |
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対象地域 | 綾部市 |
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ファイル | 品質を保ちつつ,効率的に楮の樹皮の黒皮を削り白皮にする方法,及び,樹皮や残った芯の和紙以外への有効活用 (PDF, 251 KB) |