研究活動の要約
社会的養護(自宅で暮らせない子を社会的に養育すること)で育つ子どもが児童養護施設や里親家庭を離れ、社会に出て就職し一人暮らしになると、直ぐに仕事を辞めたり、職場を変わったり、不安定な暮らしに陥ることが少なくない。府下の中小企業家がそうした施設で暮らす中高生に就労準備として長期休暇に実習を受け入れ、就労準備・適職探しの機会を予め社会に出る前に提供し、併せて受け入れ側と中高生の人間関係を樹立させ、彼らが社会に巣立った後も、気軽に物事を相談できる「おっちゃん、おばちゃん」として支える実践を行っている。この実践を府下に拡げるべく、実践の論理化と啓発とネットワーク化を府大が仲立ちとなり、進めてきた。実践を記述したブックレットを作成・配布すると共に、中小企業家・施設職員・児童相談所・里親などを対象に実践の紹介と意見交換の集会を催し、多数の関係者の参加を得て、プロジェクトの認識が府下の児童福祉分野において広まった。
採択年 | 2013 |
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対象地域 | 京都府全体 |
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ファイル | 社会的養護の下で育つ子どもたちの自立支援と中小企業の役割 (PDF, 637 KB) |