生酛造り 日本酒中のペプチドによる炎症性腸炎の抑制効果

研究活動の要約

日本酒は古くから伝わるアルコールで「酒は百薬の長」といわれるように、正しく飲めば健康増進作用もあります。一方で、ビールやワインなどの消費に押されて、日本酒の生産量や販売量は低下しています。今回はマウスを使った実験で、日本酒に含まれる成分が腸炎を改善させる作用があることが明らかになりました。腸炎が起こることにより、体重の減少や腸の長さの短縮を来しますが、日本酒中の特定の成分を毎日投与されたマウスは、体重の減少が改善し、腸の長さの短縮が抑制されました。慢性の炎症はがんや動脈硬化などのさまざまな疾患の原因となることがわかっていますので、日本酒中の成分に炎症を抑える作用があれば、病気の予防に役立つと考えられます。今後はこの有効成分を突き止め、人が経口摂取できるような方法を開発し、人々の健康増進に役立ててゆく予定です。また、この研究が目本酒の良さを見直すきっかけとなり、伏見をはじめとした酒造業界の活性化につながることを期待しています。

採択年2010
対象地域未選択
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