研究活動の要約
○『洛陽名所集』と『京童』との比較研究・国際発信をめざして
京都府立総合資料館所蔵の『洛陽名所集(山城名所記)』(山本泰順著 万治元〔1658〕年八月刊、後印本)は、同年七月に出版された『京童』(中川喜雲著)とともに京都名所記(ガイドブック)の誕生を示す記念碑的な作品です。
本研究では、『京童』との比較研究の基礎段階として、前年度ACTRにおいて取り扱った『京童』の各名所(「さんねん坂」「清水」「上賀茂」「下鴨」「宇治」「鞍馬」「嵐山」)に対応する『洛陽名所集』の記事をピックアップしてその注釈を施しました。さらにその内容を国内のみならず海外の人々にも知っていただくために、現代語訳を施すとともに、英語・中国語訳も併せて試みました。また、『洛陽名所集』の「宇治」の記事に引用される茶書(お茶についての文献)に関する漢籍研究、歴史学からの名所学へのアプローチなど、ユニークな個別調査も行いました。
採択年 | 2014 |
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対象地域 | 京都府全体 |
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ファイル | 京都名所記の誕生 -京都府立総合資料館所蔵古典籍の活用と「国際京都学」へのアプローチ- (PDF, 339 KB) |