社会的養護の下で育つ子どもたちの社会的自立支援に中小企業家が果たせる役割(社会貢献)の実証と推進及び支援体制の確立

研究活動の要約

社会的養護の下で育つ子どもや若者が15歳や18歳になると施設や里親家庭を離れ実社会に出て、就職し自活(自立)せねばならないのであるが、多くの場合数年で離職し、やがて社会的排除階層を構成する人口となってゆく。これを防止するために、社会的養護を受けている間に、就労準備として、実際の職場での実習を体験し、実習する職場を提供してくれる中小企業家との人間関係(おっちゃん・おばちゃん)を築き上げ、実社会に出た時のひな形となるような体験を、希望する施設や里親家庭で暮らす子らに中小企業家同友会の会員諸氏が自発的に提供する活動が行われており、その意義や効果を研究し、併せて社会的養護児童に対するこの種の市民参加型支援活動の啓発・促進を図るため、中小企業家同友会・桃山学園・迦陵園が協働で行う就労準備支援実習を府大ACTRが側面的に支援し、活動理論に関する研修や成果の発表・啓発を2年にわたって行ってきた。その結果、この種に実習体験の成果が注目をあび、NHKTVで数回にわたり地方・全国放映されるなど、この分野における創造的活動として不動の位置を占めつつある。府大ACTRによる研究支援はこの実習に関与してきた関係者の自信を深め、今後の展望をますます明確にしてきているといえよう。

採択年2014
対象地域京都市
種類
キィワード
ファイル社会的養護の下で育つ子どもたちの社会的自立支援に中小企業家が果たせる役割(社会貢献)の実証と推進及び支援体制の確立 (PDF, 500 KB)