漆の科学・文化研究拠点化事業 ー京都の漆科学と漆文化の世界発信ー

研究活動の要約

漆は、漆工芸ばかりでなく、文化財や歴史的建造物の保存・修復にも必要とされるが、国産漆の生産は大きく減少している(国内需要の98%が輸入)。衰退した漆産業を再興するためには、漆生産をビジネスとして捉え、漆の利用拡大を図る新しい発想と、漆生産を拡大する長期的な取り組みが重要である。そのためには、伝統や文化、科学技術などの枠組みを超えた連携が求められる。京都府域には、漆生産、漆器や仏具生産、文化財修復などの専門業者が集中して立地している。そこで本研究では、京都を中心とした研究連携組織を作り、オール京都で新しい技術突破を行い、漆産業を成長産業に変革する基盤作りを目指した。遺伝子研究や塗装工学研究を中心に、先端科学技術を活用した漆の新しい研究開発を進めるとともに、国際共同研究や海外啓発事業を活発に行い。その成果を京丹波地方および京都市域の地域振興に生かす活動を行った。

採択年2016
対象地域京都市
種類
キィワード
ファイル漆の科学・文化研究拠点化事業 ー京都の漆科学と漆文化の世界発信ー (PDF, 339 KB)