研究活動の要約
現在、再生可能エネルギーである木質バイオマスの燃料利用が注目されている。しかし、木質バイオマスから発生する木質灰は、産業廃棄物として有料で処理されており、木質バイオマスの燃料利用のコストを上げる要因の一つとなっている。そのため、本研究では、木質バイオマス燃料から発生する木質灰の肥料としての効果を検討し、現状で処理費の発生している灰を、逆に肥料という資源として有効利用する方法を明らかにすることを目的とした。まず、燃却灰の性状解明のため、ICP分析装置を用いた無機元素の定量により実際に燃却灰を林地に施用する際の安全性についての裏付けを行い、おが粉や集成材由来の新しい木質ペレットについて、灰分率を測定した。次に、植物成長量試験においては、土壌に燃却灰を混合させたものとさせないものを用意し、約1か月おきに幹の直径と樹高を測定した。実際の植物の成長に与える影響をポット試験と野外試験の双方から明らかにした。
採択年 | 2017 |
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対象地域 | 京都市 |
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ファイル | 木質ペレット燃却灰の有効利用方法に関する研究 (PDF, 358 KB) |