研究活動の要約
平成28・29年度に引き続き、ベルンハルト・ケラーマンが明治末期に宮津を訪れて残した著作を導きに、かつて存在した宮津の「茶屋町」新浜の過去と現在、宮津及び丹後の祭礼・芸能について調査と映像による記録を行った。
祭礼・芸能について今年度は特に元伊勢籠神社の葵祭・太刀振りと、浦嶋神社の太刀振り、また船を用いる伊根の祭礼に着目し、記録した。併せて、籠神社禰宜の海部氏及び浦嶋神社宮司の宮嶋氏にインタビューを実施した。新浜については、茶屋のご子息に行ったインタビューを映像に編集した。現地調査やインタビューの内容は、約30分のドキュメンタリー映像作品『さっさよやっさを探して–宮津と神話編-』としてまとめた。
なおケラーマンは著作の中で、浦島舞など明治末期の新浜で行われていた芸能の記録に加え、前掲した籠神社の葵祭と思われる祭礼や、天橋立に関わる神話などにも触れている。これらの芸能等の検討について舞踏家の今貂子氏に参加を要請し、映像中で身体表現を行った。
以上の取り組みは別項に述べるように府民向け等のセミナーや講演会で折に触れて公開をはかったほか、2019年2月10日には「みやづ歴史の館」で現地シンポジウムを開催し、宮津市長を始め市民ら約100名が聴講した。
採択年 | 2018 |
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対象地域 | 宮津市 |
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ファイル | 宮津市域の伝統的祭礼・芸能・文化に関する調査研究とその成果公開 (PDF, 503 KB) |