研究活動の要約
京都府立大学で育成したヤマノイモ科植物のダイショを「洛いも」というブランド名で、地域特産物化することを目的として、褐変の発生など諸問題を解決するための試験を行うとともに連携包括協定を結ぶ市町村でその普及を図った。精華町の保育所や市役所に苗を配布して、グリーンカーテンとして栽培し、一般へPRした。同時に、洛いもの地域特産物化を図るために、洛いものブランド化へ向けた助言を行った。さらに昨年度確立した茎残渣の乾燥物を材料とし簡便な和紙の製作法における漂白剤の処理日数について検討するとともに,和紙製作を精華南中学校のカリキュラムに導入した。学術的な試験として、褐変しにくい系統および低温に耐性のある系統を作出するため、選抜を試みた。さらに担根体の収穫直後から行う貯蔵において、光条件にかかわらず急激な水分損失に伴い表皮周辺で褐変が発生すること明らかにした。また、切断担根体を室温で貯蔵する際にエタノール浸漬の後にラップ包装することにより切断面における黄変ならびに再切断時における褐変の発生を抑制できることが明らかとなった。
採択年 | 2021 |
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対象地域 | 精華町 |
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ファイル | 「洛いも」の地域ブランド力強化に向けた褐変抑制・低温耐性系統の作出および普及戦略の構築 (PDF, 729 KB) |