亀岡市旧亀山城下町および周辺地域における文化的景観に関する調査研究

研究活動の要約

亀岡は、旧城下町を母体に発展した都市で、旧城下および周辺の街道沿いには伝統的な家並が多く残る。その家並は、妻入(写真1)と平入の町家(写真2)が混在して独特の景観を形成している。しかし、近年の住宅開発や家屋の建替等が進み、歴史的な町並の姿が失われつつある。
本研究では、亀岡の伝統的な家屋と家並を網羅的に捉え考察すべく、以下の取り組みを行った。
1,旧城下の町家、山陰街道沿いの町家・民家、篠山街道筋の町家・民家、旧城下周辺集落における民家、などについて、築50年以前のものを目安に、これらを網羅的にリストアップし、そのデータベースを作成した。あわせて、その現存遺構の分布状況を地図化した(亀岡市教育委員会社会教育課との共同作業)。
2,リストアップされた町家遺構について,建築年代や間取りの構成等を中心に聞き取り調査を行った。
3,聞き取り調査を行った家屋の中で,重要遺構について詳細な実測復原調査を行い,その建築的な特徴や地域性等について,建築史的な検討を行った。
本年度の調査は,旧城下町の周辺部である篠山街道沿いの沿道集落(篠・柏原・余部・穴川・吉田・佐伯の各地区)を中心に実施し,でかつ街道筋に位置する地区で聞取り調査36件を行った。そのうち7件の家屋については実測復原調査を行った(写真3)。

採択年2011
対象地域亀岡市
種類
キィワード
ファイル亀岡市旧亀山城下町および周辺地域における文化的景観に関する調査研究 (PDF, 2 MB)