研究活動の要約
森林資源の有効活用の一つとして、京都府では公共土木工事における木製工作物の設置や、公共建築物の木造化・木質化などに取り組んでいます。その中の一つに木製治山ダムがあります。これは、渓流の流れを緩やかにする等の目的で設置されているのですが、耐久性を評価し維持管理活動につなげるための手法が十分には整っていません。そこで本研究では、木製治山ダムの維持管理および補修の指針作りを目指し、部材の耐久性に係わる強度調査とその評価を行いました。
設置されてから8年たつ木製治山ダムについて、水が常時流れている放水路と湿度は高いものの冠水はしていない袖部から部材を採取し、強度を調べた結果、場所によって腐朽の進行度合いが異なるものの、設計で用いる強度は十分に上回っていることがわかりました。
採択年 | 2012 |
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対象地域 | 京都府全体 |
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ファイル | 木製治山ダムの維持管理手法の開発-使用環境の水分条件が部材強度に与える影響 (PDF, 255 KB) |