京都における漆生産の再興に関する研究 ー丹波漆を世界へー

研究活動の要約

ウルシ樹の樹液を材料とする漆は、食器や家具などの日用品さらに建造物の塗料、接着剤として古くから広く使われてきた。その歴史は縄文早期に遡り、日本を代表する工芸技術の一つである。一方、その原料となる漆の国内生産量はわずかで(3%以下)、必要とする漆のほとんどを中国からの輸入に頼っている。NPO法人丹波漆は、かつては日本有数の漆産地であったが京都府の丹波地方における安定的な漆生産を目指した活動を行っている。本事業では、NPO法人丹波漆と連携し、DNA分析などの最新の科学技術も活用しながら、生産性や病虫害耐性を強化したウルシ樹の開発や、ウルシ樹の育成から漆生産、さらに利用に至る新しいシステムの提案を目指し、多様な機関と連携しながら活動を行った。また、様々な講演会や展示会で得られた研究成果の公表に努めた。

採択年2015
対象地域京都市
種類
キィワード
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