研究活動の要約
京都府立大学で育成したヤマノイモ科植物のダイショを「洛いも」というブランド名で、地域特産物化することを目的として、諸問題を解決するための試験を行うとともに連携協力包括協定を結ぶ市町村でその普及を図った。また、いもの収穫後に発生する茎を利用した新たな利用法として和紙の製作を試みた。精華町および長岡京市の保育所や小学校あるいは市役所に苗を配布して、グリーンカーテンとして栽培し、広く一般へPRした。同時に、精華町農家で生産されたイモの地域特産物化を図るために、11月に開催されたせいか祭りで販売して、購買層の調査を行い、洛いものブランド化へ向けたマーケティング戦略のためのデータを得た。また、平成28年度に引き続き、洛いもを材料とする焼酎を生産した。一方、学術的な試験として、切断した担根体の貯蔵温度およびラップ被覆が褐変の発生に及ぼす影響を検討した。また茎を利用した和紙の製作が可能であることを明らかにした。さらに、継続的に行っている試験としては、株間および施肥量が担根体収量に及ぼす影響および日射量の低い場所における施肥量がダイショグリーンカーテンの成長および担根体収量に及ぼす影響についてそれぞれ調査し、データを得た。
採択年 | 2017 |
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対象地域 | 精華町 |
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ファイル | 京都府立大学で育成した「洛いも」の精華町における特産農産物化に向けた安定生産および総合的な利用技術の開発 (PDF, 297 KB) |