荒廃農地で食用桜の葉(オオシマザクラ)を無農薬で収穫可能か -荒廃農地の有効活用による地域振興-

研究活動の要約

桜の葉の国内消費の60%が中国産,40%が国産(そのうちの7割が静岡県賀茂郡松崎町)で,国内の生産現場は高齢化が進んでいることから新たな産地が必要とされている。食用の葉については,明確な品質が求められるが,無農薬栽培であれば一層付加価値が高まる。
1)高品質な桜の葉が無農薬でも栽培可能な条件の検討を行った。具体的には,高さ50cmで幹を切断した後に再生してくる葉について,毎月一回葉を採取,毎月2回葉を採取,放置区(最後に一度だけ葉を採取)の3処理区を設けそれぞれで葉のサイズ,品質,枚数を測定し,比較した。
2)食用の桜葉の商品化を自ら行うのか外注するのかについては,まだ苗木のサイズが小さかったため葉の採取にはもう一年待った方がよいとの専門家の指導により次年度におこなうこととなった。一方で地元では自ら商品化を行うべく,先進地視察を行っている。

採択年2020
対象地域与謝野町
種類
キィワード
ファイル荒廃農地で食用桜の葉(オオシマザクラ)を無農薬で収穫可能か -荒廃農地の有効活用による地域振興- (PDF, 10 MB)