視覚障害者のための府立植物園「新・触地図」の完成と実用化に向けて

研究活動の要約

　植物園は「見る」ものだけではない。「春風があまいこと，もみじが香ばしいこと」など，視覚以外に感じることは少なくない。ただ，視覚に障害をお持ちの方にとっては，施設の場所，配置，園路のつながりだけではなく，そこにどんな植物があるのか？それはどういったものなのか？など，現状では，充分な情報が提供されているとは言えなかった。
　今回，色の認識に障害をお持ちの方にも配慮したユニバーサルデザインに，施設，園路，点字の立体印刷，さらには，ドット印刷による音声データの付与と2019年度に得られた視覚障害者の方のための「触地図」を大幅にアップグレードし，新しい「新・触地図」を完成さることができました。