環境浄化用竹炭加工品の科学的評価

研究活動の要約

近年、京都府でも放置竹林問題が深刻化しており、竹林の侵食に伴う森林の保水機能の低下や土砂災害の増加、農林業への悪影響などが大きな社会問題となっている。それらの解決の一助として、竹を高付加価値化することによる有効利用、特に竹炭の有効利用が叫ばれている。そこで本研究では、環境浄化用竹炭加工品に注目し、以下の検討を行った。
・溶解型竹炭加工品(以下、キレートマリン)の効果に関する科学的根拠の検証
汚染が深刻な河川・池・海において、竹炭、鉄粉と有機酸より成形されるキレートマリンは優れた水質改善効果を挙げてきたが、その科学的根拠が不十分であることから大量導入には至っていない。そこで、科学的根拠の蓄積のために研究室にて、キレートマリン投入によって起こる水質の変化を把握するための実験を行った。また、散布実績の蓄積のために連携機関であるNPO法人 京都発・竹・流域環境ネットの試験フィールドや、ヘドロによる汚染が深刻な阿蘇海において散布実験をおこなった。

採択年2012
対象地域京都府全体
種類
キィワード
ファイル環境浄化用竹炭加工品の科学的評価 (PDF, 342 KB)