舞鶴市の中心市街地における「赤れんが」の景観・町並みのあり方を先進事例を踏まえ、調査・研究し、舞鶴市ならではの「赤れんが」を活用したまちづくりを提案する。

研究活動の要約

本調査研究は、平成25年に包括協定を締結した舞鶴市と本学の連携の一貫として、取組まれたものである。舞鶴は「海」「海上自衛隊(旧海軍)」「肉じゃが」「田辺城」などまちづくりのキーワードが多いまちであるが、その中でも群を抜いて代名詞となるキーワードは「赤れんが」である。しかしながら、海岸沿いにある北吸地区の赤れんが倉庫群を除けば、赤れんがを感じる機会は意外に少ない。とりわけ、駅前の中心市街地においては、商店街の衰退も相まって、まちの顔としての役割を担うのが年々難しくなっている状況がある。そこで、本調査研究では、本学の教員と舞鶴市で「赤れんが」に関心の高い事業者、公務員、杉岡ゼミ生(オブザーバー参加)による研究会「赤れんがまちづくり研究会」を立ち上げ、研究会内で議論を重ねつつ、ヒアリング調査及び先進事例調査(国内外)を行い、最終的にはシンポジウム「赤れんがのまち舞鶴の未来を考える」にてまちづくり提案を行った。
【具体的経過】
・ 6月29日:第1回研究会(舞鶴)
 →赤れんが博物館視察、今後の方向性の確認、研究会の目標設定
・ 8月 9日:第2回研究会(舞鶴)、関連団体ヒアリング調査
 →意見交換「まいづる観光ブランド戦略」
 →NPO法人「赤煉瓦倶楽部舞鶴」、舞鶴観光ガイドボランティア「けやきの会」ヒアリング
・ 9月21日~25日:ボストン・ニューヨーク調査
 →現地視察調査、ボストンフリーダムトレイル・ファンデーションヒアリング調査
・10月12日:第3回研究会(舞鶴)
 →ヒアリング結果報告、ボストン・NY調査報告、舞鶴赤れんがパーク係長による話題提供
・11月 9日:第4回研究会(舞鶴)
 →森本氏による話題提供、杉岡ゼミ学生による提言発表、東舞鶴駅前視察
・12月14日:第5回研究会(舞鶴)
 →舞鶴高専坂本講師による話題提供、森下氏による話題提供
・ 1月27日:第6回研究会(舞鶴)
 →三橋教授による話題提供、西舞鶴商店街の調査
・ 2月15日:第7回研究会(舞鶴)
 →森本氏より横浜のまちづくり視察報告、学生より「赤れんが工房」の衣装案の発表
・ 3月 7日:国内調査
 →門司赤煉瓦倶楽部
・ 3月11日:シンポジウム(成果報告会)「赤れんがのまち舞鶴の未来を考える」開催
 →研究会の成果報告、パネルディスカッション「赤れんがのまち・舞鶴のこれから」

採択年2013
対象地域舞鶴市
種類
キィワード
ファイル舞鶴市の中心市街地における「赤れんが」の景観・町並みのあり方を先進事例を踏まえ、調査・研究し、舞鶴市ならではの「赤れんが」を活用したまちづくりを提案する。 (PDF, 673 KB)