宮津市域の伝統的祭礼・芸能・文化に関する調査研究とその成果公開

研究活動の要約

平成28年度に引き続き、ベルンハルト・ケラーマンが明治末期に宮津を訪れて残した著作を導きに、かつて存在した宮津の「茶屋町」新浜の過去と現在、宮津の祭礼・芸能について調査研究と映像による記録を行った。
祭礼・芸能について、平成29年度は、特に宮津祭に関わる漁師町と新浜の行事に着目し、漁師町については老人島(冠島)参り、こぶし固め、直会、子供たちによる浮太鼓の練習、大祭を控えた季節の漁師の生活、山王社大祭(宮津祭)当日の浮太鼓・御輿・神迎え及び神送りなどの諸行事について記録した。新浜については子供たちによる浮太鼓の練習、和貴宮神社大祭(宮津祭)当日の浮太鼓などについて記録した。そのほか、北前船の文化を反映していると伝えられる「宮津節」の現在について、盆の諸行事の中で演じられる宮津節の歌や踊りについて記録した。そのほか、新浜を代表する歌い手と言われた元芸妓S氏、漁師町を牽引する若手漁師H氏などへのインタビュー、精霊船や踊り船・声明船、灯籠流しなど海と関わる盆の諸行事の記録を行った。
現地調査やインタビューの内容は、42分のドキュメンタリー映像作品『Sassa yo Yassa を探して-海と祭編-』としてまとめ、宮津市内での上映も実施した。

採択年2017
対象地域宮津市
種類
キィワード
ファイル宮津市域の伝統的祭礼・芸能・文化に関する調査研究とその成果公開 (PDF, 482 KB)