研究活動の要約
木材の需要拡大のため、国産広葉樹の活用が検討されてきている。特に有用材として近年注目を集めている早生樹のセンダンにおいては収穫までに20年しかかからないとされ(従来は50年以上)、これまで九州の熊本では盛んに植栽試験が行われている。しかしながら、九州以外の地域で植林された事例はほとんどないため、京都府を含む関西地方を中心としたエリアで実際にセンダンを植栽し、その後の成長経過を調べることを目的とした。また、循環型資源である木材の活用を推進するため、小中学校などで実際に早生樹を植え成長の様子を記録していくことが、学校教育の中の環境教育において重要と考え、学校での植樹の実践をも目的とした。まず、植栽センダンの成長測定として、岡山~福井までの6府県11か所の国有林および京都府立大学演習林、長野県で10~25本のセンダンを2015年(一部は2016年)春に植栽し、成長経過と、施肥、ネット(鹿害を防ぐ対策)の有無との関係を調べた。次に、2017年4月25日に京都市立蜂ヶ岡中学校の敷地内に、科学部の生徒が主体となってセンダンを6本植えた。日なたと日陰に3本ずつとし、日当たりの影響を調べた。測定作業は中学校の科学部がクラブ活動として、定期的に植えたセンダンの成長を記録した。大学からも2か月に一度現地で調査の指導をした。
採択年 | 2017 |
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対象地域 | 京都府全体 |
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ファイル | 早生樹の活用による森林資源の再造成・学校環境教育の実践 (PDF, 897 KB) |