研究活動の要約
・宇治市西小倉地域(近鉄小倉駅周辺)では、現都市計画法が施行される以前に開発された住宅が広がり、かつ住宅が密集して人口密度も高い状況にある。地区全体の人口は約3万人で、高齢化も進み、空家も増加している。防災上の問題も含め、多くの地区整備課題があり、それらについて調査を通じて明らかにしていくとともに、地域の住民を巻き込んだ将来に向けた検討が必要であった。
・H30年度の調査では、近鉄小倉駅周辺約7,000戸の住宅をつぶさに調べ、これらの実態をGIS(地理情報システム)を活用して地図上に落とし、調査した諸データを地域の住民にも報告した。
・また、この小倉地域には近鉄小倉駅があり、駅周辺の商業施設や交通動線の整理等の問題を抱えており、密集市街地の整備課題も含めた地域整備の方向性を地域住民とともに考える必要性が出てきていた。
・H30年度の調査では、地域で商業・サービス業の経営者とのワークショップを1回、地域コミュニティとのワークショップ2回を開催し、地域課題と地域ニーズを把握した。
・特に近鉄小倉駅の周辺が、小倉地域の玄関口であるにも関わらず、駅前の諸機能の集積・整備ができておらず、それらの整備が重要であるという課題と、防災的な観点での街づくりや、住みやすい居住環境の維持・整備、強い地域コミュニティの絆の醸成などが課題として挙げられた。
採択年 | 2018 |
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対象地域 | 宇治市 |
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ファイル | 宇治市・西小倉地域(近鉄小倉駅周辺)における市民との協働型まちづくりのあり方検討 (PDF, 425 KB) |