宇治市・西小倉地域(近鉄小倉駅周辺)における市民との協働型まちづくりのあり方検討(その2)

研究活動の要約

➢宇治市西小倉地域(近鉄小倉駅周辺)では、現都市計画法が施行される以前に開発された住宅が広がり、かつ住宅が密集して人口密度も高い状況にある。地区全体の人口は約3万人で、高齢化も進み、空家も増加している。防災上の問題も含め、多くの地区整備課題があり、それらについて調査を通じて明らかにしていくとともに、地域の住民を巻き込んだ将来に向けた検討が必要であった。
➢H.30年度の調査では、近鉄小倉駅周辺約7,000戸の住宅をつぶさに調べ、これらの実態をGIS(地理情報システム)を活用して地図上に落とし、調査した諸データを地域の住民にも2か所で報告し、ワークショップを開催した。また、地域の商業・サービス業の経営者とのワークショップを開催した。
➢R元年度には、小倉地区約7,600世帯に対するアンケート調査を実施し、32.2%の回収率を得た。アンケートでは小倉駅周辺の整備課題や、交通環境の課題、生活環境の課題、防災・防犯上の課題、住みやすさ、定住意識等々を聞いた。
➢詳細は研究活動の成果を参照されたいが、小倉駅周辺に住む皆さんは、小倉駅の利便性を高く評価しつつ、駅周辺の機能整備は喫緊の課題と感じていることが分かった。また、水害等への防災意識も高く、防災的な観点を含めた整備が必要であることが分かった。こうした課題はあるが、総じて住みやすいとする人が80%以上、住み続けたいという人が90%弱に達している。
➢アンケート結果について地区内3か所で結果報告会を開催し、参加者によるワークショップを開催した。

採択年2019
対象地域宇治市
種類
キィワード
ファイル宇治市・西小倉地域(近鉄小倉駅周辺)における市民との協働型まちづくりのあり方検討(その2) (PDF, 713 KB)