地域文化財を活用した山間地区コミュニティの維持方策の研究

研究活動の要約

 京都市左京区の北部山間地区(久多・花脊/別所・広河原)は、独自の祭礼や行事が発展してきた地域で、伝統行事は地域コミュニティの核として生活と一体となって執り行われています。しかし、人口減少や高齢化、地域の方々の意識の変化、伝統行事に使う原材料の調達の難しさから、伝統行事の継続について苦慮される保存会や地域住民の方々の声も聞かれるようになってきました。
 そこで、2019年度より、左京区役所と連携して伝統行事と地域コミュニティに関する調査を行ってきましたが、今年度でひとまずの区切りを迎えました。今年度は、2020年度に行ったコロナ禍における「伝統行事に関するアンケート調査」(対象:京都市左京区内の京都市指定・登録文化財(無形民俗文化財)の保存会24件)を参考に、左京区と隣接する南丹市2地区(美山町鶴ケ岡・芦生)も範囲に加え、より広域な形での聞き取り調査を実施しました。

採択年2021
対象地域京都市
種類
キィワード
ファイル地域文化財を活用した山間地区コミュニティの維持方策の研究 (PDF, 537 KB)