「丹後の海」の歴史・文化に関する総合的研究 －丹後東部を中心に－

研究活動の要約

本研究は、「海」に注目して、丹後東部地域が持つ地域的特質を解明することを目的とした。平成28年度京都府立大学地域貢献型特別研究（ACTR）では「海」という視点を導入することで、丹後地域が持つ一体性とその地域的特質の解明を行ったが、同時に丹後の各地域が持つ地域性・独自性に関しては課題を残したため、平成29年度ではこの課題の解明を行った。研究活動の中心は、各地に残る資史料を整理し目録作成を行うことで、舞鶴市多門院区有文書、餘部上村庄屋井上家文書などの古文書を平成28年度に続けて整理を行った。また、それらが持つ価値を広く知ってもらうために、舞鶴で11月に調査報告会、3月に成果報告会を開催し、さらに成果報告書を作成することで府内外への発信にも努めた。