京都・北山杉の里集落の文化的景観とその再生活用のための基礎的研究

研究活動の要約

本研究は、林業を生活基盤とする京都市北山地域に特有の建築群により形成された中川地区(京都市北区中川北山町)の集落と景観を取り上げ、地場産業である杉磨丸太生産との関係を軸にその特徴や地域性、歴史性を検討し、集落景観の独自性と歴史的、文化的価値を明確にすることを目的に取り組んだ。
そのために、集落内の建物調査およびヒアリング調査を多数実施し、集落の建築と景観の特徴を検討した。特に、集落景観を特徴付ける杉丸太小屋については、その構造特性についても、専門的な解析を事例的に実施し検討した。
あわせて、北山杉の磨き丸太に関わる林業の現状と課題を総括し、今後の展望を探るとともに、杉丸太小屋の今後の活用に向けて、その基本的な考え方と方向性について検討し、その概略を示した。

採択年2009
対象地域京都市
種類
キィワード
ファイル京都・北山杉の里集落の文化的景観とその再生活用のための基礎的研究 (PDF, 774 KB)