研究活動の要約
今回のACTRでは、2014年を目途に開設が予定されている国際京都学センターにおける共同研究のあり方を考えることを目的として、京都府立大学の教員を中心に、京都府立総合資料館の方々を研究協力者として計8回の研究会を行いました。取り上げた具体的素材は、宇治茶や京町家など、「食」「住」の生活文化、天橋立などを例に自然や文化の環境の問題、あるいは『京童』や三島由紀夫の『金閣寺』などのテキストから京都をどう読み解くかなどで、人文・社会・自然の分野をまたぐ議論の場をつくることを企図しました。一方、京都学の国際的な交流のために、中国陝西師範大学の国際長安学研究院の先生方を招聘して、同研究院の組織や運営のあり方、長安学の研究分野などについて知識を得るともに、中国の文化遺産の現状・課題などについて議論しました。さらに、京都府立総合資料館と共催で国際シンポジウムを行い、ユーラシア規模でみた古都の中における京都の位置づけや、長安を例にした古都空間の問題、宣教師たちによる外から見た京都、茶をめぐる日中の交流史、宇治茶生産の現状と課題などを取り上げました。
採択年 | 2012 |
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対象地域 | 京都府全体 |
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ファイル | 学際的・国際的視点にたつ京都学構築のための方法的探究 (PDF, 325 KB) |