研究活動の要約
京丹波町新庁舎建設にあたって、地域産木材を活用するための構法開発を行った。特徴は、京丹波町の山で伐採した木材を利用し、既存の製材工場で対応可能な一般流通材を用いることで、工場への大きな設備投資を必要とせず中・大規模木造建築の建設が可能になることである。
今回の研究では、木造住宅の梁に使われている120mm×240mmの断面の製材を長さ200mmの長ビスで接合した組立柱を開発した。柱に必要とされる耐震性などの構造性能を最適化するための、長ビスの打ち込み条件を実験により明らかにし、その条件で作成した組立柱の曲げ実験を行うことで、性能を確認した。本研究を通じて、住宅用に使用している一般流通材を用いて中大規模木造建築への展開に対する道が開けた。
採択年 | 2019 |
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対象地域 | 京丹波町 |
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ファイル | 京丹波町産の一般流通製材と長ビスを用いた新たな木造構法の開発 (PDF, 343 KB) |