脂肪肝疾患に対する京野菜を活用した食事改善効果に関する研究

研究活動の要約

脂肪性肝疾患は、病態が進行すると肝硬変や肝がんを発症することが明らかになっており、その患者数の増大は京都府においても例外ではなく、医療費圧迫につながる地域的課題となりつつあります。脂肪肝の治療は投薬だけではなく体重減少が有効です。私たちのこれまでの調査で脂肪肝患者は野菜摂取量が極端に少ないとの知見を得たため、野菜摂取量が増えると食事の総エネルギーが減少し、体重減少によって病態改善することが予想されました。本研究課題では、患者の治療に直結させる食生活改善策として、京野菜を“活きた教育媒体”として活用した食生活改善システムの確立を目的としました。
研究計画として、府立医科大学附属病院に通院中の脂肪肝患者で同意が得られた方を対象に、定期的な診察や個別対応の栄養指導の受診に加えて、2週に1回の頻度で1kg程度の京野菜と野菜摂取を応援するニュースレターを送付し、6ヶ月間の栄養学的介入を行いました。
なお、本研究は京都府立大学および京都府立医科大学の倫理審査を受け承認されています。

採択年2016
対象地域京都府全体
種類
キィワード
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